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2022-04-25

“茶の都”静岡県から世界へお茶の魅力を発信! 「世界お茶まつり2022」開催

 今年も新茶の季節がやってきました! お茶好きなら誰もが心躍るこの時期は、全国のお茶産地で様々な新茶イベントがあるため、日本茶デビューにはぴったりのタイミングです。

 今回ご紹介するのは、お茶に少し興味がある方から、お茶好きまで、幅広い方におすすめの一大お茶イベント「世界お茶まつり2022」です。茶の都である静岡県を中心に開催され、今年は5月1日~15日にかけて「春のお茶まつりウィーク」、10月20日~23日に「秋の祭典」が行われます。主催者である第8回世界お茶まつり実行委員会事務局の静岡県経済産業部農業局お茶振興課・渡辺さんにお話をお伺いしました。

プロフィール:渡辺駿介(わたなべ しゅんすけ) / 第8回世界お茶まつり実行委員会事務局・静岡県経済産業部農業局お茶振興課 主事

静岡県から世界に向けてお茶の魅力を発信!

―― 「世界お茶まつり」とは、どのようなイベントか教えてください。

 国内初の茶の総合博覧会として、2001年からスタートし、以降3年に一度開催しています。開催目的は回ごとに異なりますが、今回の開催目的は「“茶の都”である静岡県から世界に向けてお茶の魅力を発信し、新たな需要を創出」することです。

 従来お茶は「飲料として」飲むのが一般的でしたが、最近では「嗜好品として」飲む、「健康効果を得るために」飲む、「食べる」など用途が多岐にわたりつつあります。そのようなお茶との親しみ方を発信していきたいと思います。

World O-CHA(Tea)Festival 2022, Shizuoka Japan

―― 「世界」がイベント名に入っていますが、どういう思いが込められているのでしょうか?

 色々な思いがありますが、1つは、静岡のお茶だけではなく、日本茶全体の魅力を世界に発信したい、という意味での「世界」です。

 また、静岡県といえばお茶と思われている方も多いと思いますが、意外とお茶を飲んでいない静岡県民も多いと思うんです。自分たちの地域のお茶の魅力を外に発信していくにあたって、まずは自分たちがお茶を知っていることが重要になってくるので、静岡県民を中心に、皆さんに改めて、静岡のお茶、日本のお茶、世界のお茶の魅力を知っていただこうという思いもあります。

コロナ禍でも楽しめる、様々なお茶体験が盛りだくさん!

―― 今回で8回目となる「世界お茶まつり」ですが、今年のテーマは何ですか。

 今年の開催テーマは「O-CHAで元気な笑顔!」です。お茶の美味しさと健康効果で世界の人々を元気な笑顔に、そして、茶産地とお茶に携わる方々の発展により、お茶業界一丸となって元気な笑顔にという意味を込めています。コロナ禍になって初めての開催なので、お茶の健康効果などをテーマに挙げました。

―― 「春のお茶まつりウィーク」が5月1日から始まりますが、どんなお茶体験ができるのか教えてください!

 今までは、春も秋もイベント会場で行っていたのですが、今回はコロナ禍にあわせて分散型で開催するため、今までとはプログラムが異なります。基本的には2つの大きなプログラムを行います。

 1つ目は「新茶フェア」です。静岡県を中心に、一緒に新茶シーズンを盛り上げてくれる飲食店や販売店や観光施設などのパートナー店約400店舗において、新茶フェアに合わせた商品やサービスが楽しめます。さらに、パートナー店で世界お茶まつりオリジナルのノベルティをゲットできるほか、パートナー店を巡る「スマホdeスタンプラリー」を実施し、抽選で素敵な賞品もご用意しています。

World O-CHA(Tea)Festival 2022, Shizuoka Japan

 2つ目は「O-CHA旅@沿線」です。静岡県内の私鉄5社(伊豆箱根鉄道・岳南電車・静岡鉄道・大井川鐵道・天竜浜名湖鉄道)において、沿線のお茶を楽しむ企画を実施します。各社でプログラムが異なり、例えば、列車に乗ってお茶のクラフトビールが飲めたり、沿線で茶摘み体験ができたりします。

秋の祭典では、世界中のお茶が楽しめるプログラムも

―― 春だけでもお茶体験が盛りだくさんですね。少し先にはなりますが、秋も開催されるんですよね?

 はい。秋の祭典は、静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」を会場として実施します。前回の世界お茶まつりでも好評だった「世界の路上茶屋体験」のほか、「ワールドO-CHAマーケット」や「世界大茶会」など、世界中のお茶を楽しめるプログラムを中心に実施予定です。

―― 意外とちゃんと知らないですが、世界中にお茶ってあるんですね。

 そうなんです。前回「世界お茶まつり2019 秋の祭典」では23の国と地域から参加があり、多種多様なお茶を楽しむことが出来ました。例えば「世界の路上茶屋体験」では、海外の路上茶屋を再現した空間の中で、実際に茶器に触れたり、茶を飲みながら現地の茶文化を体験できます。今回「イラン、ウガンダ、エジプト、マレーシア、ミャンマー、ベトナム、エチオピア」の7か国のお茶を体験していただく予定です。

お茶に馴染がない人にも来てほしい! 「お茶×〇〇」プログラム

―― 毎回多くの来場者が訪れる「世界お茶まつり」ですが、特にどのような方にお越しいただきたいですか。

 お茶を飲む人は年齢が高めの方が多いので、若い方でお茶に馴染みがない方にもお茶に親しんでいただきたいなと考えています。そういった方々におすすめなのが、今回の秋の祭典から始まる「お茶×〇〇」というプログラムです。例えば「お茶×アウトドア」などを予定しています。現在は、キャンプの時の飲み物ってコーヒーが代表的だと思うんです。朝であれば、コーヒーのカフェインで目覚める効果があるのでぴったりなんですが、キャンプの夜は、お茶を飲んでリラックスして寝るのがいいんじゃないかな、と。アウトドア好きの若い方に「キャンプでお茶を飲むのもいいな」と感じていただいて、若い人たちの生活シーンにもっとお茶を取り入れていただけたらなと思います。他にも「お茶×チョコレート」として(株)明治を中心とした各民間企業とコラボして「お茶とチョコレートのペアリング」や「お茶を使ったチョコレート」の提案も予定しています。

―― 自分の好きなことに、お茶を掛け算したら、意外とハマるかもしれませんね。最後に渡辺さんの思うお茶の魅力を教えてください。

 僕が個人的に思う日本茶の魅力は、やはりお茶の文化、お茶畑、などお茶を感じるだけでどこかほっとできる、気持ちが落ち着くところですかね。もちろん健康効果とかもありますが「ほっと一息」というのは、日本茶ならではなのかなと思います。

 少しでもお茶に興味のある方は「世界お茶まつり2022 春のお茶まつりウィーク」へ、ご来場お待ちしております。

<プロジェクト概要>
■名称:世界お茶まつり2022
■公式HP:https://www.ocha-festival.jp/

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