「朝比奈玉露サロン」イベントレポート
みなさん、こんにちは。Japan Tea Action スタッフです。先日、「学生団体あさひかり」さん開催のイベント「朝比奈玉露サロン」に参加させていただきました。様々な大学に通う学生のみなさんが集結して開催された本イベント。若い世代から見た「朝比奈玉露」の魅力とは?イベントの様子や「学生団体あさひかり」さんのお茶への想いをお伝えします。
日本三大玉露「朝比奈玉露」って?
早速イベントスタート! まずは玉露についてのお話です。お高いお茶のイメージがあるとの声が参加者からも寄せられましたが、それもそのはず。玉露はとても手間ひまかけて作られたお茶です。お茶摘みの20日ほど前から、茶畑に「菰(こも)」と呼ばれる日除けをかぶせて育てます。日光を遮ることで、茶葉の旨味成分が増して、まったりとした甘みと旨味が生まれ、「出汁」に似たコクのある味になります。
朝比奈玉露は、静岡県藤枝市の朝比奈地区で育った山間地のお茶です。室町時代にはこの地域でお茶栽培が始まっていたと記録されており、古くからお茶に適した自然環境だったことがわかっています。京都宇治、福岡八女に並ぶ日本三大玉露の産地の一つです。
1杯ずつ丁寧に淹れてもらい、待ちに待った朝比奈玉露をいただきます。1煎目は低めの温度で抽出したものを味わいました。低温でじっくり抽出することで玉露の甘みが引き立ちます。
2煎目も美味しくいただいた後は、朝比奈玉露の茶葉そのものをいただきます。少し海苔に近い旨味をじっくり味わいました。良いお茶の葉だからこそ、茶葉が柔らかく、美味しく食べられます。
最後は、贅沢にも玉露をお茶漬けにしていただきます。最初から最後まで余すことなく朝比奈玉露を楽しむことができました。
朝比奈玉露の光になりたい! お茶の魅力を幅広い世代に伝えるために奮闘
今回のイベントは「学生団体あさひかり」という様々な大学の学生たちが企画し、実施したもの。日本茶の魅力を幅広い世代に伝えることを理念に、中でも朝比奈玉露にフォーカスして、お茶のファンを増やす活動をしています。団体名の「あさひかり」は“朝比奈玉露の光になりたい”という想いが由来だそうです。
代表の嶺さんは「忙しい時期で心にゆとりがなかった時、お母さんの家で急須で淹れたお茶を飲んで、ほっとしたんです。そこから日本茶にハマりました。」と話してくださいました。その後、学生の地方創生プロジェクトの一環で、朝比奈玉露に出会い、その味に感動して現在の活動に至ったとのこと。
朝比奈玉露は、生産者の減少、高齢化、手揉み・手摘みの文化の継承など、様々な課題があります。美味しい玉露自体はもちろん、その玉露を受け継ぐ人たちに貢献すべく、朝比奈玉露のファンを増やしたい。熱量のある学生のお茶愛が伝わり、心温まるイベントでした。
■学生団体あさひかり Instagram:https://www.instagram.com/asahina_hikari_students/
■学生団体あさひかり Note:https://note.com/asahikari_tea/